無駄に常駐しているプログラムを起動させない方法
(対象OS: Windows 98/98SE/Me )
2002/06/14(金)配信 DNN-Expert No.0005
2002/06/28(金)配信 DNN-Expert No.0006
2002/07/12(金)配信 DNN-Expert No.0007 より転載

 コンピュータの起動に時間がかかると感じたらまず確認!

 (1)デスクトップ上のアイコンやファイル、フォルダの数
    便利だからと言って、沢山置いておくと…

 (2)スタートアップに登録されているプログラム数

 (3)タスク バーにあるアイコンの数

 (4)「システム設定ユーティリティ」の「スタートアップ」に登録中の不要なプログラム数

 これらの確認は、全て、起動の速度に関係する項目です。
 まず、(1)は、必要最低限のものにしましょう。例えば、ファイルやフォルダなどは、デスクトップ上に安易に保存しがちですが、意外にも、この数が多いと起動時間が遅くなる原因となります。

 そして、(2)は、一番起動時間を遅くする直接原因とも言えるものです。例えば、Microsoft Office製品をインストール済みの場合やJustsytem 一太郎などがインストールされた環境では、
「Microsoft Office」「JSクイックサーチファイル 自動更新」「JSクイックランチ」「一太郎○○」などが登録されていることが多いと思います。ここで取り上げたプログラムに関しては、削除しても問題ありません。どうしても削除するのは、嫌だというならば、このショートカットそのものを別のフォルダへ移動することで代替できます。

 削除するには、[スタート]メニュー→「プログラム」→「スタートアップ」を開き、不要な項目を選択後、右クリックし、「削除」を選択します。削除後、必ず再起動しましょう。

 また、削除して良いものか判断できない場合には、そのショートカットを一時的に「スタートアップ」から別のフォルダへ移動し、再起動し、通常作業をしてみましょう。その際、作業に支障が出るようであれば、元のスタートアップに戻した方がよいと言えます。逆に問題がなければ、「スタートアップ」へ登録しておく必要はないと判断できます。
 さらに、必要時に手動でショートカットをダブルクリックし、プログラムを起動することでコンピュータの起動時の不可を軽減できるため、この方法が一番、安全であると言えるでしょう。


注意1:「スタートアップ」から削除してはいけないものがあります。中でもウイルス対策ソフト。
     この手のものは、全て常駐させておく必要があります。

注意2:「スタートアップ」からのショートカット削除により予期せぬ起動障害が発生することが
     あります。作業は慎重にかつ、自己責任にて行うようお願いします。


 (3)タスク バーにあるアイコンの数

 タスク バーにあるアイコンは、コンピュータの起動と同時に表示されることが多いわけですが、単純に削除してしまうと、アプリケーションとして常駐しているプログラムが、動作しなくなったり不具合を生じるような場合があります。

 タスク バーのアイコンは、表示しているだけでも、リソースを消費する場合が多いため、非表示に設定することが可能であるならば、アイコンを隠すという設定をすると良いでしょう。

 設定方法は、各アプリケーションによって異なりますが、良く常駐しているものを例に取り上げてご説明します。

スピーカーアイコンを隠したい場合
 スピーカーアイコンは、スピーカーそのものに音量調節機能がない場合や、音量調節が何らかの原因でできない場合などに利用すると有効ですが、通常音量調節は、スピーカーの方でできることが多いため、日常的にアイコンをタスク バーに表示しておく必要はありません。

 このアイコンは、隠すことができるため、日常的にこのアイコンを使用していない場合は、下記の手順で、アイコンを隠す設定をすると良いでしょう。

 (1)「マイコンピュータ」→「コントロールパネル」→「サウンドとマルチメディア」のアイコンを
    ダブルクリック

 (2)「サウンドとマルチメディアのプロパティ」画面が表示されたら、[サウンド]タブにある
    「タスク バー にボリューム コントロールを表示する(T)」の項目にある「チェック」を
    外し、「OK」ボタンをクリック

 (3)「OK」ボタンをクリックすると、タスク バーからスピーカーアイコンを隠すことができます。

 (4)スピーカーアイコンを再表示させたいときには、(2)の手順にて「チェック」を外した
    項目に再び「チェック」を入れることで、再表示することができます。


 (4)「システム設定ユーティリティ」の「スタートアップ」に登録中の不要なプログラム数

 「システム設定ユーティリティ」を設定するには、[スタート]ボタン→「ファイル名を指定して実行」をクリックし、「msconfig」と入力し、「OK」ボタンをクリックします。

 この項目における設定は、慎重に行うようお願いします。なお、「スタートアップ」タブ内のチェックの有無はあらかじめメモを取り、どの項目のチェックをはずしたか分かるようにしておくと良いでしょう。

 チェックをはずすことにより、自動起動を解除することができます。また、プログラム名の右側に記載されているファイルの場所を確認し、「c:\Program Files…」と記載されていれば、個々のアプリケーションですから、チェックをはずしても最悪OSが起動しないといった障害は発生しないでしょう。但し、下記に挙げる解除してはいけない項目およびはずさない方が良い項目を参照しながら作業を行うようにしてください。

解除をしてはいけない項目
  internat.exe      Windowsで文字入力に使用される基本機能
  LoadPower Profile  省電力機能
  ScanRegistry     レジストリの設定情報を記録するために使用される
  SystemTray      タスクトレイのアプリケーション管理をする
  TaskMonitor      個々のプログラムの動作を効率よく動作させる機能
  StateMgr(WinMEのみ) Windowsの状態管理をする機能を読み込む

解除をしない方がよい項目(場合によってははずしても可)
  Scheduling Agent   タスクスケジューラを使用していなければ不要。
                アンチウイルスソフトなどで定期的に時間を設定しウイルス検索を
                している場合や、自動アップデートを利用している場合には、必要
  IrMon         赤外線ポートの管理プログラム
  TaskbarDisplay Controls 画面の解像度を変更するアイコンをタスクトレイに表示させる
                   場合には表示される項目

 上記に取り上げた項目以外は、それぞれのアプリケーションのインストール状況および環境により異なりますので、個別の設定をするようにしましょう。なお、作業に伴い、システムに不具合が起こることもあるので、現状で特に不満がない場合には、ここで取り上げた設定はあまりなさらない方が良い場合もあることをご理解下さい。

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